誤った思いこみ,先入観から脱することができずなかなか答に気づけない。その一方で,わかる時には前触れなく突然解が思いつく。わかてしまえば何でこんな簡単なことに気づかなかったのかがわからない。そのような現象は「洞察」と呼ばれ,人間の発見や創造に深く結びついていると言われます。本研究では,問題解決における洞察を,実験的アプローチとモデル的アプローチの両面から検討しました。
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独創的なアイデアを生成したり,実現困難なアイデアを世界に具体化する─。それを実現してゆくプロセスはどのようなもので,その背後にはいかなるメカニズムが存在するのか。我々は,人間の創造性を実験的に研究し,そこで得られた知見に基づき,創造的活動を支援するシステムの開発や,創造性をテーマにした授業実践の展開を行っています。
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推論は,高次思考過程研究の伝統的な話題として数多くの研究がなされてきました。一連の研究では,科学的発見における推論,特に協同でなされる推論や,トラブルシューティングなどの原因同定に用いられる推論について検討してきました。
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創造的活動や学習のための支援システムを設計・開発します。実験研究やモデルベース研究で得られた知見に基づき,システムのデザイン原則が構成されると共に,人工知能技術を用いて,人間に適切に寄り添う学習支援システムが実現されます。また,実践を通して得られたデータは,人間の認知プロセスの研究に供されます。
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実験的に観察された人間の行動の背後にある認知モデルを,計算機上で実行可能な形に実装します。モデルベースアプローチは,認知科学研究において,実験アプローチと共に,研究手法の両輪を形成します。一連の研究では,モデルを作ることによって,モデラー(モデルを作る人)自身が自他の認知プロセスをより深く理解してゆく可能性を検証し,そのための学習支援の在り方を検討しました。
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2人の人間が,同じものを見ているにも関わらず,全く異なった事実を認識しているといった状況が生じることは少なくありません。このような状況では,コミュニケーション齟齬などの否定的な側面が現れると同時に,相互理解の過程を通して,新しいものの見方が生まるなどの可能性が現れたりします。本研究では,異なる視点をもった2人の人間,もしくはコンピュータと人間の間のコミュニケーションを実験的に検討しました。
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