目的

私たちは,日頃からよく,「これは創造性の高い作品である」とか,「これは創造性がないから駄目」などといった発言をする。一方で,何を創造的と感じるかはひとそれぞれというような漠とした感覚を持っている。


本実験では,18のアイテムに関して,創造的な作品と,一般的な作品(以下では,非創造的作品と呼ぶ)を予め用意して,それぞれの「独創性」「実用性」の評定を,2回にわたって行った。
この実験は,そのような人間の評定には,どのような特徴があるのかを明らかにすることを目的として行われた。


実験課題

デザイン作品

本実験では,18のアイテムに関する作品を取り上げた。以下が,その18のアイテムである。

椅子,ドライヤー,時計,スタンドライト,テーブル,ブランコ,掃除機,棚,コップ, ボート,滑り台,花瓶,鞄,傘,ペン立て,シーソー,眼鏡,懐中電灯

それぞれのアイテムに関して,3品の創造的作品,1点の非創造的作品を準備した。
作品の具体例は,以下からみることができる。
[ここから]

評定手続き

評定者は,以下の教示に従って,評定を行った。

半分の評定者は,独創性の観点から評定を行い,残りの藩部の評定者は,実用性の観点から評定を行った。独創性,実用性の定義は,それぞれ以下の通りである。

評価者

独創性評定者は24人,実用性評定者は23人であった。評価は,1週をあけて,2回行われた。


実験データ

データは,以下のURLからダウンロードして下さい。
[実験のデータ]


レポート

提供されたデータを自由に分析し,人間の創造性判断を,独創性,実用性の観点から検討しなさい。適切な分析に基づく,独創的な論考を期待する。

  • 提出期限・場所

    8月2日(金)までに,三輪の研究室のポスト(情報科学研究科棟4F407室)に提出。メール等での提出は受け付けない。